千葉県千葉市中央区新宿2丁目12−1
Severe Periodontitis
重度歯周炎は51%以上の歯槽骨吸収が認められます。
歯周病によって咬合崩壊が起き、強い動揺による咀嚼困難、歯列が悪くなるなど様々な症状が重なります。
咀嚼困難なため、食事にも困るようになるなど生活に支障を及ぼします。歯周病の主原因となる細菌性の問題だけでなく、噛み合わせの不調和も密接に関わります。
歯周病の末期症状になりますので、出来る限り早く治療を行いましょう。
歯を見せたくない、歯科が怖いなど様々な思いはあるとは思いますが、あなたが勇気を持って1歩踏み出すことで、食事や会話を長い間楽しめることに繋がります。
重度歯周炎と中等度歯周炎の違いは見た目だけの問題ではありません。
骨が半分以上溶かされると、歯肉の退縮が著しく、歯根の露出や歯並びへの影響が及びます。また、咬合性外傷(噛み合わせ)によっても歯を揺らされてしまうと、どんどんと歯を失う道に進んでしまいます。
写真をご覧になって、少しでも早い段階で治療を意思決定していただければと思います。
重度歯周炎であっても、多くの歯を残すことができます。掲載している写真も、保存できたケースです。しかし、抜歯をしなければならない歯があるのも事実です。その理由を以下に示します。
抜歯を選択する理由は2つあります。
歯の根まで大量の歯石が付着している、歯根が複雑な場合、根分岐部病変(歯の根の根本にバイオフィルムや歯石が溜まる)等の場合は、保存をするメリットがないため、抜歯をご提案する場合があります。
当院では第一に歯を残すことを念頭において治療計画を立てます。
そのために充分な検査、充分な計画性が重要になります。
しかし、歯を残す方法全てを考慮しても、残す見込みがゼロの歯は、ご説明の上抜歯をご提案します。
まずは歯磨き指導を行い、歯磨きの質を高めていただきます。
歯磨きは歯周治療や治療後の予防・維持の基本になります。患者様の良好な歯磨きは、歯周治療の成果として帰ってきますので、努力しましょう、歯ブラシは最適なものをご提案、処方致します。
まずはしっかり見える部分のバイオフィルム・歯石の除去を行います。基本的な治療をしっかり行うことで、治療結果が大きく変わります。患者様のブラッシングが確立されるとより高い効果が得られます。
歯周病によって大幅に歯槽骨が溶かされてしまっているため、咀嚼障害が出るほど歯が動揺している状態です。
歯を固定することで噛める状態を作り、ブラッシングがしやすい状態を作り出します。
噛み合わせによって強い負担がかかるリスクがある歯が有る場合、噛み合わせの高さを調整して負担がかからないようにします。
咬合性外傷によって、歯や歯周組織に悪影響を与えないよう、注意する必要があります。
歯肉を剥離し、歯根面を露出させて、付着した歯石やバイオフィルムを除去していきます。目視で確実に感染部位を処置できるようにすることが目的です。また、骨の平坦化を図ることで、歯を残せる可能性が高まります。
歯周病によって歯肉が腫れていると考えていますが、歯内の疾患と歯周病の互いの問題が併発している場合があります。その場合、歯内の治療が必要になるため根管治療を行う必要があります。
歯周病で保存できなかった歯を抜歯した歯の写真です。歯を残すためにあらゆる診断、治療方法を検討しても残すメリットが無い歯に対しては抜歯をご提案する場合があります。その場合は理由を丁寧に説明し、ご理解していただいたあとに抜歯を行います。
抜歯をしてしまうことで失う機能回復を行います。
手段としては欠損した本数にはなりますが、インプラントや部分入れ歯、または双方の組み合わせ(インプラントデンチャーなど)があります。咀嚼機能回復と審美的な問題の解決の双方を解決する努力をしていきます。
歯周病が重度にまで進行すると、歯周病の治療だけを考慮すればよいというわけではありません。
これらを考えていく必要があります。
つまり、目先だけではなく長期にわたって良好な状態を維持するための治療計画や治療方針の決定が必要になるのです。
当院では歯周病の専門家があなたの問題を「あなたの立場になって考えて」解決していきます。まずはあなたのお悩みを私たちにお聞かせください。
岩井デンタルオフィスでは、歯科治療のセカンドオピニオンを受け付けております。
第三者の目線から公平に判断し、患者様の不安点を解消できるよう努めています。