歯周病予防

Periodontitis Prevention

歯周病の脅威から守る

図は抜歯の主原因となった抜歯数です。
この図で示されている通り、歯周病で歯を失う人が最も多いという事実を表しています。

歯周病は10年近くかけてゆっくりと進行していく病気であることから、歯周病の入り口は20歳から始まり、10年毎にどんどんと歯周病が増えていきます。

それと共に、抜歯の本数も増え続けています。
歯周病によって歯を失えば、食事を噛むことが困難になります。発音も悪くなり、審美的な問題も顕著になります。そうしてあなたの豊かな生活を奪ってしまう可能性が歯周病にはあります。

だからこそ歯周病を予防し、いつまでも楽しく食事や会話を楽しめるようにしていただきたいと強く願っています。そのために当院は歯周病予防に力を入れ、あなたを病気の脅威からお守りしていきます。

歯周病予防に重要な3つのポイント

歯周病とは?で詳しくお伝えしていますが、歯周病は細菌によって歯周組織(歯根膜や歯槽骨)が破壊されていく病気です。つまり、この細菌が悪さしない状態を維持することが歯周病予防の本質になります。

では、どのように悪さをさせない状態を維持させるのか?それには3つのポイントがあります。

カウンセリング風景
01 Point

徹底したプラークコントロール

歯周病の原因は細菌です。その細菌はバイオフィルム(プラーク)に包まれた状態で悪さをします。したがって、このバイオフィルム(プラーク)を破壊してしまえば歯周病を予防することができると言えます。

そのために、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングを定期的に受けること、ご自身でのセルフケアがとても重要になります。

お口の中から細菌を全て追い出すことはできませんし、細菌は何回でも復活します。そのため、継続的なケアがあなたの歯を歯周病を守るために最も大切なことであると言えます。

02 Point

歯の状態を包括的に見る

  • 噛み合わせのチェック

    噛む力が歯周病に影響を与えることを知らない方が多いです。
    噛む力によって歯周組織に悪影響を与えることを咬合性外傷と言います。歯は均等に摩耗するわけではありません。高さが違えば負担がかかる場所も違います。だから噛み合わせの調整も歯周病予防には重要です。これは定期検診で見ることができます。

  • 不正咬合によるリスクを考慮

    不正咬合(悪い歯並び)がある場合は咬合性外傷のリスクの他に、歯列不正による歯の清掃性の低下が懸念されます。そういった場合は、矯正治療を検討することも予防の観点においては重要であると言えます。実際に歯周病の治療時に矯正治療を行うことがあります。

  • 不良補綴物のチェック

    被せ物と歯肉の間に隙間があると、その部分に細菌が定着し歯周病を発症させます。その場合は不良補綴物のやりかえも視野に入れる必要があります。

03 Point

患者様自身のご協力

POINT1でプラークコントロールが重要とお伝えしましたが、これは患者様ご自身の協力が必須です。

なぜなら、歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを受けている時間よりも、ご自宅で歯磨きをする時間のほうが長いからです。日常生活に「丁寧な歯磨き」と「歯医者に行く」という2つを加えていただけると、良いでしょう。

歯周病予防は全身疾患の予防にも繋がる

歯周病が全身疾患と関係することが数多く報告されています。

特に糖尿病と歯周病のエビデンスは多く集まっており、その中でも炎症性サイトカインと呼ばれる炎症性物質がインスリンの働きを弱まることがわかっています。

また、歯周病になると出血を起こしますが、そこから歯周病菌が血管を通って心臓や脳に運ばれることで、慢性的な生体防御反応が起こって、脳血管疾患や循環器疾患に繋がる可能性も報告されています。

これから歯周病が全身疾患に関わることが明らかになってくるとは思いますが、現時点で言えることは、歯周病予防を行うことで少なくとも歯周病が原因となる全身疾患を予防する、もしくはリスクを低下させることが出来る可能性があるということです。

あなたの健康を守るためにも、歯周病予防を始めていただきたいと思います。

治療風景

歯周病予防によくある質問

以前は歯髄が壊死した段階で抜歯を選択することが一般的でしたが、現在は歯科医療の進化によって歯の保存出来る可能性が高まった理由が根管治療です。

本来抜歯である歯を保存するということは、ある意味最終手段であるとも言える根管治療ですが、治療の難易度が高く、知識と技術が求められる治療であると言えます。

当院では歯を残せる可能性を判断するための診査診断を軸に、残せると判断した場合は根管治療を実施し、可能な限りご自身の歯で過ごしていただける努力をしています。

歯周病予防は何歳から始めたほうが良いですか?
予防に始める年齢は関係なく、できればお子様のときから始めるのが理想です。一方で、歯周病は発症するまでの期間が10年以上かけてゆっくり進行することがわかっています。

歯周病は30代前後から徐々に増え始めていくため、10代後半〜20代に入ってからは、歯周病予防を意識したプラークコントロールが必要であると言えます。

ただ、予防を始めるのに早い遅いはありません。
始めようと思ったときに、勇気を持って1歩踏み出してみることが重要です。
歯周病は歯ブラシだけでは不十分ですか?
歯ブラシはとても有効ですが、歯間部を確実に磨くことはできません。
そのため、歯間部から歯周病に罹患することが多いのが実情です。
したがって、歯ブラシが終わったらデンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯間部を丁寧に磨くことがとても大切です。
歯磨きのタイミングはいつですか?
歯周病予防に限らず、食事のあとすぐに磨くのが良いとされています。
理由は、食事後が最も細菌が活発に活動するからです。
ただ、営業職や外勤が多い方などは食後すぐに歯磨きができない場合があると思います。その場合は、就寝前に徹底した歯磨き(歯ブラシ・デンタルフロス・歯間ブラシの使用)を行い、プラークを除去してください。
歯周病予防の歯磨き粉は本当に予防できるの?
歯磨き粉で歯周病予防ができるかと言われると、できないとお答えします。
あくまでもプラークを除去することが歯周病予防の目標なので、歯磨き粉はあくまでも補助的な役割として使用ください。
洗口液は歯周病に効果があるの?
洗口液も歯磨き粉と同じで、補助的な役割としてお考えください。
しっかり歯磨きした仕上げなどに殺菌効果のある洗口液を使用すると、効果が期待できると考えられます。
歯周病予防におすすめの歯ブラシはありますか?
歯ブラシは患者様のお口に最適なものを選ぶ必要があります。
当院では患者様を担当する歯科衛生士が最適な歯ブラシを処方させていただきます。そのため、おすすめの市販歯ブラシなどはわかりかねます

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岩井デンタルオフィスでは、歯科治療のセカンドオピニオンを受け付けております。
第三者の目線から公平に判断し、患者様の不安点を解消できるよう努めています。

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