虫歯予防

caries prevention

虫歯予防への思い

私たち歯科医師・歯科衛生士は、虫歯によって歯を失ってしまった方を沢山見てきました。歯を抜歯することに対して、いつもどうしたら虫歯で歯を失わずに済むのかを考え続けてきました。

抜歯になる方は主に3パターンあります。

  • 虫歯を放置して、抜歯をせざるを得ない状況
  • 虫歯の再発により、繰り返しの治療で抜歯を余儀なくされる
  • 歯髄の除去によって歯の強度が下がり、歯が割れてしまう

予防をしていれば、これらの問題が起こる可能性は低くなります。
また、早期に虫歯を発見し治療すればこのような状況にはならなかったケースであったとも考えられます。

このような状態にしないためには、虫歯予防を頑張って啓蒙するしかない。

そう強い思いを持って、虫歯予防に取り組んでいます。

当院の虫歯予防における方針

小さいお子様は歯医者に慣れることから

子供の診察風景

まずは歯医者に慣れることから始めていただきます。お子様との信頼関係が積み重なって初めて予防処置をさせていただきます。親御さんも一緒に診療室にいらしていただき、安心してもらえるような配慮をします。仕上げ磨きのポイントなどもお伝えしていきますので、実践しましょう。

小学生のお子様は自分で歯磨きできるように

子供の診察風景

小学生低学年のうちはお子様に歯を自分で磨いてもらったあと、親御さんが仕上げ磨きをしてあげましょう。年齢を重ねると自分で歯磨きをして、診療室には一人で入れることを目標にします。
中学年から高学年になると、仕上げ磨きを断る年齢になりますので、定期検診を行うようにしましょう。

中学生〜高校生は休みを使ってしっかりクリーニング

中高生は親離れが進み、自分の意志で生活するようになります。

部活動や習い事、友達と行動することによって食生活や食事内容が乱れることで、虫歯が発生しやすい時期になります。この図を見ても、中高生になって虫歯の割合が増えていることがわかります。

親御さんとしては歯医者に行ってほしいと思っても中々行ってくれない。それでも叱らないでください。ご自身でも同じような経験はありませんか?

春休み・夏休み・冬休みなどのお休みを使ってクリーニングにきてもらうようにしましょう。お子様の負担にならないよう、お口全体のクリーニングを1回の通院で終わらせるプランもご用意しています。

大人は歯を守るための定期検診を

実は虫歯で歯を抜歯した経験がある年代は20代〜30代という結果が報告されています。就職や結婚、出産など20代〜30代というのは環境が大きく変化します。

「自分の健康は後回し」になりやすい年齢だからこそ、健康感を高く持ち、ご自身の歯を守る努力をしましょう。

治療を繰り返すほうが経済的にも身体的にも負担が大きくなります。
なにより、健康が損なわれてしまっては豊かな生活が送れなくなってしまいます。

治療後は継続的なメンテナンスを

メンテナンス風景

虫歯は再発します。
継続的にメンテナンスすることが大切です。再発を繰り返せば結果的に歯を失うことになりかねません。せっかく頑張って治療をしたのですから、ご自身の歯を大切にしてあげてください。

治療の現場ではしつこく声掛けさせていただくとは思いますが、10年後〜20年後に必ず「継続して通って良かった、歯があって良かった」と言っていただけると思います。

当院の虫歯予防における方針

虫歯の原因を知ることは、予防する上でとても重要なポイントになります。
特に頑張って歯磨きしているのに虫歯になってしまう。定期的にクリーニングしているのに虫歯を繰り返してしまう方の理由がわかるかもしれません。

虫歯の原因1:食事の質(特に砂糖)

ミュータンス菌は糖分を取り込み、酸を産生させます。
砂糖の多い飲食(アメや清涼飲料水など)を摂取する方は、細菌が産生する酸による影響を受ける時間が長いため、虫歯になるリスクは高まります。

虫歯の原因2:不衛生な口腔環境

本来、ミュータンス菌などの細菌は人に悪影響を与えるものではありません。しかし、糖分という栄養が与えられ続けると、やがてプラーク(歯垢)を作り、歯に強固にくっつきます。糖分の摂取が多いほど細菌は増殖し、酸を吐き出し続けて虫歯が発生します。
「プラークコントロール」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
それは、この虫歯や後ほど説明する歯周病に関わる細菌の塊であるプラークを除去することが疾患からの予防に重要だという意味です。

虫歯の原因3:歯質・唾液の分泌量

人それぞれ個人差のある歯質や唾液の分泌量。
むし歯になりにくいひとと、なりやすいひとの違いは歯質や唾液の分泌量にあるとも考えられています。重要なのは歯質がどうであるか?ではなく、歯質を強化するためのフッ素塗布や食事の栄養素が重要になります。
唾液腺マッサージなども補助的に行うことも大切でしょう。

虫歯の原因4:ダラダラ食べ(時間)

食事をすると、お口の中は酸性に傾きます。酸性に傾くわけですので、もちろん歯は溶かされていきます。この状態を脱灰と言います。しかし、人間には唾液という素晴らしい能力を持っています。唾液は脱灰された歯を再石灰化してくれます。

この脱灰と再石灰化を天秤で表現すると、脱灰に傾く時間が長くなると虫歯が発生する可能性が高まるということになります。つまり、ダラダラ食べをすることで脱灰に傾く時間が長くなるので、歯が溶かされ虫歯が発生します。(厳密にはミュータンス菌などの細菌も関わります。)

そのため、食事の間隔はきちんと開けることが大切です。定期的に歯医者で予防処置しているのにむし歯になってしまったという方は、食生活を振り返ってみることも重要です。

むし歯の原因5:不良補綴物、補綴物の劣化

インレーやクラウンといった、詰め物被せ物の適合性が悪い場合があります。適合性が悪いことで、詰め物や被せ物の隙間に汚れがたまり、結果的に2次虫歯の原因となります。

これは劣化にも同じことが言えます。劣化することで隙間が空き、汚れが溜まって虫歯が再発するケースも多々あります。

虫歯予防を始める意味

虫歯治療のページ詳しく解説していますが、虫歯で歯を失う人の多くは再治療によるものです。治療の繰り返しによって歯を失うばかりか、治療の範囲が広くなることで経済的な負担も増えます。
虫歯予防を始める意味は、身体的にも経済的にも負担をかけず、日常生活のクオリティを一歩高めることに繋がります。

虫歯予防は虫歯がない方だけのものではありません。治療をしたあとに再発を防ぐ意味でもとても重要な役割があります。

虫歯予防を継続することで、あなたが将来年齢を重ねたときに必ず報われる日がきます。いつまでもご自身の歯で食事をして、会話を楽しめる人生を送っていただきたいと思います。

そのために当院は全力でサポートさせていただきます。虫歯予防をお考えになられたら、岩井デンタルオフィスへお越しください。

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第三者の目線から公平に判断し、患者様の不安点を解消できるよう努めています。

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